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赤帽稼業45年
やさしかったあの顔この顔
思い出背負って
東京駅・最後の赤帽
松坂慶子、森光子、田中角栄、ディック・ミネ、エノケン、藤山寛美、市川右太衛門、勝新太郎、ジャイアント馬場・・・。お客さんと交わす何げない会話がたまらなく好きでした。
荷物を運ぶ事は,その方の人生を運ぶことでもあるのです。
(−本文より−)
思い出背負って
山崎 明雄 著
定価【本体1300円+税】
全180ページ・四六判
著者略歴
昭和13年(1938)、東京都江戸川区に生まれる。
祖父の死後、赤帽の株を取得し、昭和32年、19歳で東京駅の赤帽となる。
以降“赤帽の顔”として、マスコミ各紙に紹介される。
平成13年(2001)3月、東京駅・最後の赤帽として、東京駅開業以来、88年の歴史に自ら幕を下ろした。
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本文からの引用
平成13年3月、東京駅から赤帽が姿を消しました。
最後の新人が入ったのが25年前。
結局、現場の赤帽として最後の日を迎えたのは、
たった4人だけでした。
東京駅に赤帽があふれかえった時代は再び戻ってきません。
幾多の先輩たちが立った駅頭に、東京駅の最後の赤帽として、
この私が立つことになるとは、思ってもみないことでした。
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目次
(全四章)
第一章 「ハイ、東京駅の赤帽です」
東京駅名物“赤帽”
赤帽の歴史は鉄道の歴史
一日の始まりは「おはようございます」
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第二章 赤帽人生への旅立ち
人生に無駄なことは何もない
赤帽になる決断
初仕事はボストンバック一個
赤帽は個人営業者
運搬技術は見て学ぶ
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第三章 私だけが味わえた貴重な体験
お客さんは神様です
特別な荷物の数々
人生いろいろ
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第四章 有名人の荷物を背負って
私を支えてくれたスターたち
喜劇役者のみなさん
歌い手さんに励まされて
スポーツ選手の素顔
詰所を訪問する有名人
政界・財界の一流人
あとがき
---------45年間に感謝をこめて
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