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卑弥呼と日本書紀
吸血鬼が愛した大和撫子
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  元玉川大学教授でSF作家でもある著者が、
「邪馬台国問題」に挑戦した労作
 
卑 弥 呼

日本書紀

<第3刷(改訂増補)出来>


最近急浮上している『邪馬台国=大和説』を古文献と考古学から綿密に検証し、今話題の『卑弥呼= 倭迹迹日百襲姫(ヤマトトトモモヒソヒメ)説』の信憑性について論じる。さらに、『古事記』『日本書紀』などの正史をやさしく解説。
   卑弥呼と日本書記
 石原藤夫 著
 定価【本体3800円+税】
 全605ページ・A5判

著者略歴
昭和8年  東京原宿に生まれる
昭和32年 早稲田大学第一理工学部卒業
同年    日本電信電話公社(NTT)入社
      (導波管研究室長、電波研究室長などを歴任)
昭和55年 玉川大学工学部教授

NTT研究所において光通信、衛星通信、ミリ波マクロ波通信などの
研究開発に従事する傍ら、SF小説や科学解説の執筆を続ける。玉川大
学教授を経て、現在は著述とSF書誌活動に専念。日本文芸家協会、日
本推理作家協会、日本SF作家クラブなど会員。論文特許多数の他著書
百冊以上。工学博士。日本SF大賞特別賞受賞。

主な著書:
SF相対論入門、初めてのパソコン、銀河旅行四部作(以上講談
社)、ハイウェイ惑星、光世紀パトロール(以上徳間書店)、宇宙船オロ
モルフ号の冒険、ブラックホール惑星、SFロボット学入門(以上早川
書房)、コンピュータが死んだ日(光文社)、国際通信の日本史(東海大
学)SF書誌類・・・・・・・・・・など。
毎日新聞1面広告
2001年11月28日
毎日新聞1面広告下
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 本文からの引用
 
「古事記」や「日本書紀」の面白さと史書としての充実ぶりを若い人に知って欲しいと願った事が、600頁になってしまった理由である。この数年、きちんとした礼儀作法で、神社の拝殿で熱心に祈る若者たちの姿を見かけるようになった。
 世界に類例のない歴史の長期継続性をもち、おどろくほどの古い史書が現存しているこの日本という国に生まれたことに、われわれは感謝しなければならない。
                                     (あとがきより)
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 目次(全十章)

 第一章 奈良時代の学者も知っていた女王<卑弥呼>
  • 一・一 『魏志倭人伝』のニつの謎
  • 一・ニ 《邪馬台国》九州説と大和説
  • 一・三 『記紀』と『魏志倭人伝』

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 第二章 <卑弥呼>とは誰か?
  • ニ・一 <天照大神>説
  • ニ・ニ <神功皇后>説
  • ニ・三 <倭迹迹日百襲姫命>説
  • ニ・四 『記紀』に記されていない<卑弥呼>存在説

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 第三章 『魏志倭人伝』の概略
  • 三・一 議論の少ない対馬から奴国まで
  • 三・ニ 議論百出の奴国から先
  • 三・三 風俗・習慣・制度
  • 三・四 <卑弥呼>の時代の東アジア
  • 三・五 <卑弥呼>以後の東アジアと日本の安全保障
  • 三・六 謎の多い七つの対魏外交記録1−−景初三年−−
  • 三・七 謎の多い七つの対魏外交記録1−−正始元年から泰始ニ年まで−−
  • 三・八 果たして殺人事件か<卑弥呼>唐突の死
  • 三・九 『魏志倭人伝』成立の経緯

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 第四章 『魏志倭人伝』の信憑性
  • 四・一 又聞きの信憑性
  • 四・ニ 地理的な信憑性
  • 四・三 シナ正史自体の信憑性

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 第五章 <卑弥呼>という名の探索
       −−併せて册封体制からの独立と国名及び天皇号−−
  • 五・一 『記紀』のどこを切っても出てくる<卑弥呼>
  • 五・ニ 《倭》と《大和》の語源 甲類乙類の違い
  • 五・三 《大和》の地理の概略
  • 五・四 《日本》と「天皇号」の由来
  • 五・五 『魏志倭人伝』の信憑性についての結論

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 第六章 <天照大神>説の検討
  • 六・一 <天照大神>と「天の岩屋」
  • 六・ニ 出雲の国譲りと天孫降臨
  • 六・三 初代 神武天皇の東征物語
  • 六・四 <饒速日命>の帰順と狭井川の恋歌
  • 六・五 神武天皇の即位と崩御
  • 六・六 「天の岩屋伝説」は果たして日蝕神話か
  • 六・七 古代の日蝕と『記紀』の実紀年
  • 六・八 <卑弥呼>=<天照大神>説の確からしさ

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 第七章 <神功皇后>説の検討
  • 七・一 第十四代仲哀天皇の悲劇
  • 七・ニ 朝鮮の史書『三国史記』と『好太王碑』にのこる<神功皇后>の事績
  • 七・三 男装の<神功皇后>疾風怒涛の海外遠征
  • 七・四 『好太王碑』碑文による三韓征伐の確認
  • 七・五 謎の多い<神功皇后>東征伝説と『魏志倭人伝』からの引用
  • 七・六 任那日本府の設置と新羅との軋轢
  • 七・七 七枝刀の献上と<臺與>の時代の使者派遣
  • 七・八 八幡宮の祭神になった弟十五代慶神天皇
  • 七・九 論語の到来と船団の炎上 そして高句麗国書の破棄事件
  • 七・十 慶神天皇の崩御と<神功皇后>の実在性
  • 七・十一 《石上神宮》の七枝刀−−<神功皇后>実紀年の推理
  • 七・十ニ 『魏志倭人伝』との奇妙な一致
  • 七・十三 <卑弥呼>=<天照大神>説の確からしさ

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 第八章 <倭迹迹日百襲姫命>が活躍する崇神天皇の時代
  • 八・一 大和朝廷の実質的な創始者? 第十代崇神天皇の即位
  • 八・ニ 崇神天皇の《三輪山》進出と苦難のはじまり
  • 八・三 崇神天皇を教え導いた<倭迹迹日百襲姫命>の神託
  • 八・四 《三輪山》と《大神神社》1−−その格式と山の辺の道−−
  • 八・五 《三輪山》と《大神神社》2−−千古の謎を秘めた三ツ鳥居の奥−−
  • 八・六 《三輪山》と《大神神社》3−−『記紀』に見る三輪一族の人々−−
  • 八・七 《三輪山》と《大神神社》4−−磐座と祭神の謎−−
  • 八・八 <倭迹迹日百襲姫命>の未来予知と奇怪な急死 そして四道将軍の派遣
  • 八・九 稲荷山刀銘による四道将軍派遣の史実性の検討 ならびに出雲・任那との関係
  • 八・十 「非時の香菓」を求めた第十一代垂任天皇の物語
  • 八・十一 悲劇の王日本武尊が活躍する第十二代景行天皇紀

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 第九章 <倭迹迹日百襲姫命>と《籠神社》の秘密
  • 九・一 <倭迹迹日百襲姫命>の親族
  • 九・ニ <卑弥呼>=<倭迹迹日百襲姫命>説を初めてとなえた笠井新也
  • 九・三 笠井新也説を学問的に深めた肥後和男
  • 九・四 <倭迹迹日百襲姫命>という奇妙な名の意味と別名
  • 九・五 『倭姫命世記』に記された《伊勢神宮》への遷宮経路
  • 九・六 《大和》を離れた最初の元伊勢《籠神社》の神宝
  • 九・七 《籠神社》が千年以上秘匿した秘宝『勘注系図』の謎
  • 九・八 『勘注系図』にある驚くべき<倭迹迹日百襲姫命>の尊称
  • 九・九 『勘注系図』と<卑弥呼>についてのニ,三の推理
  • 九・十 「三種の神器」の謎について

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 第十章 <倭迹迹日百襲姫命>が眠る
     日本最古の「超巨大」前方後円墳《箸墓》の謎
       −−併せて《大和》に展開する雄大な《纏向京》−−
  • 十・一 《邪馬台国》の有力候補地《大和》の地理と地勢
  • 十・ニ 「唐古・鍵遺跡」と《纏向京》の地勢と時代
  • 十・三 《纏向京》周辺の主要地域
  • 十・四 遺跡の木材伐採年を確定する「年輪年代法」
  • 十・五 「年輪年代法」の衝撃と編年表の大修正
  • 十・六 《纏向京》に集中する「祖型および前期」前方後円墳の概観
  • 十・七 国家の黎明を告げる古代の都《纏向京》1−−その自然と祭祀−−
  • 十・八 国家の黎明を告げる古代の都《纏向京》2−−その都市構造−−
  • 十・九 《纏向京》にある「祖型」巨大前方後円墳の概要
  • 十・十 《纏向京》のシンボル 日本最古の「超巨大」前方後円墳《箸墓》の謎1
    −−形状と造営の経緯−−
  • 十・十一 《纏向京》のシンボル 日本最古の「超巨大」前方後円墳《箸墓》の謎2
    −−造営法と出土品−−
  • 十・十ニ <卑弥呼>=<倭迹迹日百襲姫命>説の確からしさ

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 あとがき
 文献
 付録

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